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ひな祭り


3月3日は、ひな人形を飾り女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」です。


3月3日はもともと季節の節目の一つに過ぎませんでしたが、5月5日「端午の節句」に飾る菖蒲の花の名前が「尚武」に通じることから男の子の日とされるようになり、それに対して3月3日「上巳(じょうし)の節句」が女の子のお祭りとされるようになったといわれています。

地域や家庭によっても異なりますが、私の母親の知っているしきたりでは「女の子が生まれたら女親側の家がひな人形を用意する(男の子が生まれたら男親側が五月人形を用意する)」というものがあります。

最近は両家がお金を出し合ったり、男親側がひな人形を用意するケースも珍しくないようです。

ひな人形のルーツについて、上巳の節句は中国では川で身を清める日でしたが、日本に伝わった際に紙などで作った人形で体を撫で、穢れを移して川に流す行事へと変化しました。この人形が「流し雛」の原型とされています。

やがて時代とともに人形作りの技術が発達して現代のひな人形に近いクオリティのものが作られるようになり、ひな人形は流されるものから家の中に飾られるものとなっていきました。

ただ、飾られるものとなった後もひな人形の役割は「穢れと厄災を身代わりに引き受けてもらう」ことに変わりはなく、飾り始める時期も節分が終わった2月中旬ごろ~ひな祭りの1週間前がよいとされています。

前日の3月2日に飾るのは「一夜飾り」といって縁起が良くないので、避けたほうがよいとされます。

人形をしまうタイミングについては、「しまうのが遅いと嫁に行き遅れるのでなるべく早く片付けるべき」「3月5日の啓蟄(二十四節気の一つで、冬ごもりしていた虫たちが出てくる頃とされる)の日に片づけるのがよい」など早めにしまうのがよいという説が有名ですが、地域によっては3月いっぱいまでひな祭りの行事があり、4月の上旬ごろまで飾り続けることもあります。

人形を翌年まできれいな状態で保つことを考えるなら、天気が良く湿度の低い日に片づけるのがベストかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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