本格的な夏が近づいてきました。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
暑いと食欲を削がれてしまうという人も多いかと思われますが、夏はオクラやナスなどの夏野菜をはじめとしていろいろな食べ物が美味しい時期です。
今回は、7月によく食べられる・旬を迎える食材についてご紹介していきたいと思います。
●かぼちゃ
野菜の中でも保存性が高く、切らなければ常温で数か月とっておけることなどから冬のイメージが強い方もいるかもしれませんが、初夏(5月ごろ)から中秋(9月ごろ)が旬の野菜です。カロテンやビタミンB群,C,Eなどに加えてミネラルも含んでおり、さらに種にもカリウムやマグネシウム、カルシウムが含まれるなど、非常に栄養豊富で夏バテ防止にもぴったりな食材です。ほくほくとした食感で甘みがあり、料理だけでなくお菓子の材料にもよく使われます。ヘタがしっかり乾いていて、その周りがへこんでいるものは完熟しています。
丸のままなら皮が固くずっしりと重みがあるもの、切ってあるものは果肉が厚く色の濃い、種がしっかりしているものを選ぶといいようです。
●すいか
言わずと知れた夏の風物詩です。
90%が水分であることから、栄養などほとんどないと思われてしまうこともあるスイカですが、実は赤い果肉のものにはβカロテンやリコピンが豊富に含まれています。またビタミンCやカリウム、ミネラルやアミノ酸も含まれるため、夏バテ防止や疲労回復、美容効果が期待できます。
●うなぎ
こちらも代表的な夏の食べ物として思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
毎年7月19日から8月7日のいずれかの日が「土用の丑の日」となり、その日に食べられることが多いようです。ただし近年ではウナギが激減しており、2014年にはIUCN(国際自然保護連合)レッドリストに絶滅危惧種として選定されました。
2019年になりようやく人工で育てたシラスウナギを成魚にするサイクルに初めて成功し(それまでは養殖ウナギも天然のシラスウナギを捕まえて育てていました)、今後の安定した生産が期待できるようになりました。しかしすぐにその数が回復するとは考えにくく、近年はウナギの保護や価格上昇対策としてウナギ以外の魚のすり身やナマズ、サケの腹身、ハラス、アナゴなどの代用品の開発や利用が試みられています。
近年は毎年酷暑に悩まされ、暑さによる体調不良はもちろん、冷たい物の摂り過ぎなどによる不調も珍しくありません。
一年で一番美味しい時期の食材を食べて、今年の夏も乗り切っていきましょう。
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