以前、重い身体障害を持つ人でも遠隔操作のロボットを使って働くことができるカフェについて簡単に紹介しましたが、最近ではファミリーレストランのガストが人の遠隔操作によらない自律型のネコ型配膳ロボットを導入して話題になっています。
料理の運搬はもちろん、客と通路で行き会ったときや充電がなくなったときには音声で道を空けたり充電したりするよう要求し、また客に耳などを触られたり撫でられたりしたときにもリアクションをするなど、ネコのイメージに合った親しみやすいキャラクター付けがなされています。さらにこの配膳ロボットと交流したSNSユーザーの投稿や紹介記事を見た人が、自分もロボットを見よう・交流しようとレストランにやって来るなど、集客にも役立っています。
現在SNS上で流行しているものでは他に、途中まで文章を打ち込むとその続きを考えて書いてくれるAIや、描いてほしいものの名前などのワードを打ち込むとイラストを生成してくれるAIがあります。特にイラストAIは、人の手では何時間、何日とかかるような絵が一瞬で出来上がるため、イラストレーターや画家などの仕事が奪われてしまうのではないかという不安の声もあがっています。しかし、少なくとも現在のところは(特に既存の)キャラクターなどは上手く出力できず、また細かい指示・指定は難しいようで、実際には
・だいたいのイメージさえ合っていればそれほど細かくはこだわらない人が、自分の本の挿 絵や表紙を用意する
・ゲームや絵本などの背景だけAIに作成してもらい、キャラクターは人間が描く
・架空の生物や建物などのデザインをしてもらう、もしくはそうしたデザインのヒント・
案を出してもらう
・イラストレーターや依頼主が打ち合わせや話し合いの場でおおよそのイメージ・雰囲気を 相手に伝えるために利用する(細かい指定に沿ったものは人間が描く)
といった形で利用されていくことが予想されます。
近年めざましい進化を遂げ、今後さらなる発展が期待されているAIは、ビジネスだけでなく芸術・文化の面でも活用が進んでいます。
今後どのようなビジネスや斬新な表現、アーティストが生まれてくるのか、今から楽しみですね。
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